分野を越えて－異分野間の情報交流のすすめ
東北大学総長井上 明久
世界をリードする大学を
東北大学は次の100年に向けて大きな一歩を踏み出しました。世界リーディング・ユニバーシティの確立を目指し、東北大学が知的、学問的伝統を基盤に、それらをさらに大きく発展させていくためには、異分野の学問領域が、それぞれイコールパートナーとなって刺激し合い、高め合う新しい可能性をもった研究教育組織を創出することが大事と考えています。また、融合領域という新しい分野に果敢に挑戦する若手研究者を支援する試みを通して、優れた学生を育て、学問の新しい地平を切り開き、世界をリードする大学を若手の研究者と共に作っていくことができればすばらしいことと思います。
大学院教育の情報公開
本機構がその先導役をになって活躍することを期待しているところですが、大学院教育に関わる情報公開という面からも、その先導役にふさわしい企画として広報誌が機構から発行されることとなりました。学内には多くの各種広報誌が発行されていますが、学生総数の４割に達する大学院生及び大学院教育に携わる教職員の広報誌はありませんでした。
情報の異分野交流
研究科や専攻、専門の壁を越える異分野交流がこれからの研究教育に欠かせないといいつつも、大学院に関わる情報が研究科や専攻の壁を越えて交流するシステムになっていませんでした。大学院関係の情報がニュースレターとして季刊で発行されることによりこの矛盾が多少なりとも改善されることは喜ばしいことと思います。質の高い情報が集約され、本学の大学院教育の現状や進み行く道が学外にも発信されることを願います。