平19~20年度グローバルCOE、12件採択と健闘

本機構はこの一覧に掲げる研究拠点と密接な関係をもって誕生しております。すでに、21COEは昨年度ですべて終了しました。またグローバルCOE(GCOE)へと引き継がれたもの、新たに採択されたGCOEと多彩です。いずれの拠点も異分野の学際的な取り組みが特徴になっています。GCOE採択件数は東京大学についで、京都大学と同数の2位となりました。本年度も「学際、複合、新領域」分野にいくつかのグループが挑戦しております。詳細はそれぞれの拠点のホームページをご覧下さい。

グローバルCOEプログラムは、平成14年度から文部科学省において開始された「21世紀COEプログラム」の評価・検証を踏まえ、その基本的な考え方を継承しつつ、我が国の大学院の教育研究機能を一層充実・強化し、世界最高水準の研究基盤の下で世界をリードする創造的な人材育成を図るため、国際的に卓越した教育研究拠点の形成を重点的に支援し、国際競争力のある大学づくりを推進することを目的として設置されたものです。

平成19年度
拠点リーダー
研究分野 拠点のプログラム
名称
内容
生命科学
脳神経
科学
脳神経科学を
社会へ還流する
教育研究拠点
「ゲノム行動神経科学」、「身体性認知脳科学」、「社会脳科学」という新規の脳神経科学分野を推し進める研究を通じ、脳神経基礎科学の研究者を国内外のアカデミアに輩出することを目指す。
大隅 典子
教授
化学、
材料科学
複合化学 分子系高次構造体化学
国際教育研究拠点
物質による高機能発現を具現化する目的で、0nm-0.1mmサイズの物質を空間的に制御して配置するとともにその構造体が経時的に変化するプロセスを制御する分子系高次構造体化学の教育研究を行う。あわせて、幅広い物質の高度な研究開発を先端的に担うことのできる博士人材を育成する。
山口 雅彦
教授
化学、
材料科学
材料工学 材料インテグレーション
国際教育研究拠点
材料インテグレーションの概念(材料科学における融合領域の形成と学際化)を基として、視野の広い世界の第一線で活躍できる人材の育成と、これまでにない新機能・新材料の創製、新材料科学の展開を目指す。
後藤 孝
教授
情報、電気、電子 電気・
電子工学
情報エレクトロニクス
システム教育研究拠点
教育面では、複眼的視点をもち、独創的科学技術の創出と国際性豊かで幅広い分野で世界的な活躍ができる若手研究者を育成し、研究面では、人間性豊かなコミュニケーションを可能とするグローバルネットワークの構築を目指して、情報・デバイス基礎、ネットワークから知能情報システムに至る幅広い分野が連携した研究を行う。
安達 文幸
教授
学際、複合、新領域 人間
医工学
新世紀世界の
成長焦点に築く
ナノ医工学拠点
21世紀のキーテクノロジーであるナノ医工学の成否は新たな学術の地平を切り開く医工融合に基づく人材の育成にかかっており、この分野を開拓し発展を担う学生・若手研究者を、国際的に組織された融合領域の教育・研究に没入させ、これを通じ、ナノ医工学を含む21世紀の科学技術の担い手である東アジア・環太平洋地域の諸国、諸社会をリードするグローバルな拠点を形成する。
山口 隆美
教授

21世紀COEプログラムは、我が国の大学が世界トップレベルの大学と伍して、教育及び研究水準の向上や世界をリードする創造的人材を育成していくために、競争的環境を醸成し、学問分野ごとに、世界的な研究教育拠点の形成を重点的に支援することにより、活力に富み、国際競争力のある世界最高水準の大学づくりを推進することを目的に平成14年度から、文部科学省に新規事業として措置されたものです。

平成16年度
拠点リーダー
研究分野 拠点のプログラム
名称
内容
革新的な学術分野 臨床薬学 医薬開発統括学術分野
創生と人材育成拠点
ある薬が人類の健康と福祉に貢献するまでに成長するための、殊に人への応用の過程では、医学、薬学に加えて、倫理、経済等を含めた知識と経験の集約・統括が必要で、こうした知識と経験を有する職能を育成し、臨床開発の提案から管理までを担える“医薬開発学術研究機構(Academic Research Organization)”への発展を期する。
今井 潤教授
平成15年度
拠点リーダー
研究分野 拠点のプログラム
名称
内容
医学系 総合
医科学
シグナル伝達病の
治療戦略創生拠点
生命現象の基本メカニズムである「シグナル伝達系」の異常により発症する免疫疾患、がん、糖尿病等代謝性疾患、神経変性疾患等の「シグナル伝達病」の克服を目指す。
菅村 和夫
教授
数学、
物理学、
地球科学
物理学 物質階層融合科学
の構築
宇宙進化に伴って形成された素粒子、核子、原子、分子、星、銀河を物質階層としてとらえ、各階層固有の研究を基盤として階層融合物質の新研究分野を開拓し、海外研究機関との双方向教育プログラムと拠点アリーナ教育プログラムを実践して、宇宙進化過程と物質階層構造の統一的究明を目指す国際研究教育拠点を構築する。
橋本 治教授
数学、
物理学、
地球科学
地球惑星
科学
先端地球科学技術による
地球の未来像創出
広大な空間と時間領域にわたる地球変動をその激変とその緩和・修復過程と捉え、地球の進化像を明らかにし、特に地球の核・マントルの変動や地震・火山活動、気候変動や太陽・地球系のダイナミックスの研究、小天体衝突などの地球進化への影響評価などを、独自の最先端地球化学技術を開発しつつ推進する。
大谷 栄治
教授
機械、土木、建築、
その他工学
機械 ナノテクノロジー基盤
機械科学フロンティア
機械工学における巨視的あるいは連続体としての取り扱いにナノスケールでの科学的合理を賦与した新しい機械科学の研究を実施し、学際的研究教育と国際研究教育を有機的に組み合わせたダブルスパイラル研究教育プログラムのもと、ナノテクノロジー基盤機械科学に関する世界最先端レベルの研究教育拠点の形成を目指す。
庄子 哲雄
教授
機械、土木、建築、
その他工学
総合工学 流動ダイナミクス
国際研究教育拠点
流れの仕組みを解明し、力やエネルギーの有効利用につながるような機能を創成し、環境、エネルギー、生命などの21世紀型問題解決に貢献するとともに、海外相互インターンシップ、出る杭のばす教育プログラム、海外相互リエゾンオフィスなどを通して、世界第一線で活躍できる人材教育を目指す。
圓山 重直
教授
社会科学 社会学 社会階層と不平等
研究教育拠点の
形成
豊かな現代社会においても、さまざまな不平等(教育格差、職業格差、ジェンダー格差などなど)が存在する。なぜこのような不平等が存在するのか、このような疑問を社会科学の視点から解明していく。
佐藤 嘉倫
教授
社会科学 法学・
政治学
男女共同参画
社会の法と政策
21世紀の日本と国際社会がめざす「男女共同参画」実現のための理論的課題を法学・政治学を中心に解明し、「ジェンダー法・政策」研究・教育の成果を世界に発信するとともに、日本の地方自治体や法曹界等とも連携して、具体的な政策実践に資することを目指す。
辻村 みよ子
教授
平成14年度
拠点リーダー
研究分野 拠点のプログラム
名称
内容
生命科学 人間
医工学
バイオナノテクノロジー
基盤未来医工学
高精度・高機能をめざした生体関連のナノテクノロジーを用いて、これからの高齢化社会を「健康に生きる」ための技術を開発し、医学・医療に貢献しようとする技術の開発を目指す。
佐藤 正明
教授
化学、
材料科学
複合化学 大分子複雑系
未踏化学
大分子や分子集合体などの複雑系の解析–構築–機能発現の研究を行い、未踏領域の大分子の科学の体系化と応用を行うことを目的とする。
山本 嘉則
教授
化学、
材料科学
材料科学 物質創製・材料化
国際研究教育拠点
ナノ組織制御、極端条件物質創製、ナノハイブリット化、超薄膜化、極微細加工など最先端の物質製造プロセスにより新規物性を発現する特殊構造物質を創製し、物性発現機構を明らかにし、高機能・高性能な新材料の開発を目指す。
井上 明久
教授
情報、電子、電気 電気電子
工学
新世代情報
エレクトロニクス
システムの構築
NT・IT(ナノ技術・情報技術)研究を融合することにより、材料・プロセス・評価等の基礎研究を最先端のデバイス・システム応用研究に活用し、国際競争力強化に直結する独創的科学技術を創出し、世界最強の研究教育拠点を目指す。
内田 龍男
教授
人文科学 言語科学 言語・認知
総合科学
戦略研究教育拠点
ことばを用いるとき脳のどの部分が働いているかを画像として見る機能的磁気共鳴画像法(fMRI)の技術を応用して、脳の中にある言語のメカニズムを明らかにしようというのが「言語認知総合科学」であり、言語学、心理学、医学、工学の研究者が連携して「脳の中のことば」に迫る。
堀江 薫教授
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