東北大学GCOE紹介3

「物質階層を紡ぐ科学フロンティアの新展開」

拠点リーダー井上 邦雄 教授
(理学研究科)

物理 天文 数学 哲学の連携拠点

私たちの自然に対する理解は、新しい技術・手法によって急速に進展し、素粒子、原子核、凝縮系物質、天体・宇宙といった物質階層の研究が益々専門的になってきています。宇宙物質像の統一的な理解や、研究で得られた知見を広く社会に還元することが困難になっています。このような壁を打破するには、各階層での異なる研究・手法を連携させる“蜘蛛の糸”を張ることです。本GCOE拠点は世界最先端を突き進む研究、それを支える実験装置・技術、世界的に活躍する研究者を多々有しています。互いに、蜘蛛の巣のように連携を張り巡らせることでサイエンスウェブを構築できます。これには共通の言語が必要であり、数学がその役割を果たします。物理との連携や応用に強い関心を持つ数学者が、効果的に連携の糸を張り、サイエンスウェブを紡ぎます。そしてサイエンスウェブ上で多くの新たなる研究分野を開拓し、世界に発信していきます。また、本拠点では科学哲学・倫理学を採り入れ、自然科学全体を見渡せる自然観のもとに、宇宙物質像の統一的理解、最新の知見や科学技術をわかりやすく伝え、社会との繋がりを重視した応用研究や啓蒙にも注力していきます。また、本拠点が推進する最先端研究や分野間連携による新分野開拓は、そこで育つ学生にとって最高の経験となり、国際的に活躍できる人材の宝庫となります。
 本拠点は、新たな学術文化の創出を担い、社会のイノベーションに寄与する人材の輩出を強力に推進します。
(http://www.scienceweb.tohoku.ac.jp/を参照ください。)


東北大学GCOE紹介4

企画力・組織能力を備えた研究者の育成を目指して
-「社会階層と不平等」教育研究拠点-

拠点リーダー佐藤 嘉倫 教授
(文学研究科)

文学研究科・グローバルCOEプログラム

文学研究科・グローバルCOEプログラム

私たちの拠点では、社会的格差と不平等の是正・解消に寄与しうる力量を備えた研究者の育成に努めています。しかし、私たちの目標はそれに止まるものではありません。「国際的に活躍する研究者」、そして、リーダーとして他の研究者を牽引していく「企画力・組織能力を併せ持つ研究者」の育成をも目指しています。そのため、毎週開かれている定例のワークショップでは報告者に英語による報告を義務づけるとともに、COE助教・COEフェロー・COE大学院生が企画・組織する国際シンポジウムやカンファレンスを開催するプログラムも実施しています。写真のワークショップ(「社会階層と青少年の逸脱」6月20日、川内萩ホール会議室)は、COEの助教・フェロー・院生の3名がオーガナイザーとなって開催されたものです。

▲このページの先頭へ