第2回PEM資格認定証書授与式挙行
「国際的に活躍しうる生態系環境人材(PEM)」
育成に関する資格認定

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9月24日(金)第2回PEM(プロフェショナル・エコシステム・マネージャー)資格認定証書授与式が生命科学研究科で行われました。PEMは生物・生態系に関わる高度な専門性と同時に、環境保全問題の解決に必要な実践力やコミュニケーション能力をあわせもつ人材に付与される資格です。「生態適応GCOE」による教育プログラムに対して生命科学研究科及び本機構が単位認定を行うものです。晴れて資格を認定されたのは工学研究科博士課程後期3年の課程の荒井重行さん、生命科学研究科科目等履修生として資格をとった西山依里さんの2人でした。2人に今後の抱負についてうかがいました。


「私の場合、社会人博士課程の学生であったため、仕事と学業の両立をする必要があり、体力的精神的に苦しい時期もあったが、今回、PEMを取得することができたことは、大きな自信となった。
 また、生命科学、経済、工学などさまざまな分野の方々と知り合い、意見を交わすことができたことで、今後、これらの人脈を活かしつつ、地球規模で起こっているさまざまな問題について、解決して行けるように、取り組んで行きたい。これらの問題は、長期的な視点が必要で、国を越えて多様な価値観も受け入れなければならない。PEMで学び経験した国際的な経験も、大いに活かして行きたい。」(荒井重行さん)

「私はPEMを通して生物多様性など生態系や環境問題について深く考え、さらにマネージメントやコミュニケーション、国際性、実践力、問題解決能力などを学ぶことができました。同時に自分の研究分野が生態系適応科学の中でどの立場にいるのか理解することができました。現在はメタゲノム解析という分子生物学手法を用いて温泉環境中で機能している微生物の解明を行い、研究者という立場から、生態適応力のメカニズムと原因を解明する基礎的研究に取り組んでいます。今後はPEMで得た知識を生かし、生態適応科学の問題について自分の立場からだけではなく、国際機関やNGOなど様々な機関と連携をとりながら取り組んでいきたいと考えています。(西山依理さん)

写真:PEM資格認定証書授与された(前列左から証書を手にする)西山依里さんと荒井重行さん、その右は井小萩利明国際高等研究教育機構長、後列左から竹本徳子GCOE「環境激変への生態系適応に向けた教育研究」拠点特任教授、水野健作生命科学研究科長、中静透GCOE拠点リーダーと河田雅圭生命科学研究科教授。

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