小原 優さんが日本音響学会第23回学生優秀発表賞を受賞しました。
博士研究教育院生の小原優さん(金井・荒川研究室)が、去る9月7日(火)~9月9日(木)に開催された日本音響学会2021年秋季研究発表会(オンライン開催)において第23回学生優秀発表賞を受賞し、2022年3月10日(木)に授賞式(オンライン開催)が執り行われました。
この学生優秀発表賞は、平成21年に創設された賞で、将来の音響学の発展を担う若手研究者を奨励するため、春季又は秋季研究発表会において優秀な発表を行った学生会員に贈呈されます。
小原さんは、演題「多周波数における超音波位相差を用いた速度推定法の検出最大速度と局所性の関係」において、心臓のような動きの速い臓器の速度を超音波によって計測する際には、多周波数における超音波位相差を求める際の周波数分解能が重要であることを明らかにし、周波数分解能が高い解析方法により心臓の速い動きの局所的な計測を実現しました。本研究により、従来までの心臓を対象とした超音波計測では実現できなかった、心筋層ごとの局所的な収縮や伸展のイメージングが可能と期待されます。
小原さんは、受賞に関して「歴史ある日本音響学会の賞を頂き、大変嬉しく思うと同時に、非常に身の引き締まる思いです。本賞に恥じないよう、今後も医用超音波の研究に一層邁進していく所存です。」と話しています。
なお、本受賞は、文部科学省「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」により支援された研究費により遂行された「心筋収縮特性の超音波局所計測による虚血性心疾患の進行度の定量評価への挑戦」の研究成果を内包していることを申し添えます。