松平泉さんが日本神経科学大会にて優秀発表賞を受賞しました。

博士研究教育院生の 松平 泉さんが、去る7月25日(木)に新潟市の新潟朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンターにおいて開催された第42回日本神経科学大会の若手道場にて口演し、優秀発表賞を受賞しました。
この若手道場口演は、若手に対し、発表(10分間)のみならず、質疑応答(10分間)を含めたトレーニングを行うための場として企画され、優秀な発表や質疑応答を行った若手を表彰する企画です。研究内容、発表能力、自分の発表の質疑応答、発表時間、以上の4項目について、各5点満点で採点されます。さらに、自分が発表するセッション内で他の発表者に対して質問した場合、質問の回数と内容に応じて加点され、審査されます。今回は大学院生および博士号取得後5年以内の若手研究者約50名が参加し、17名が受賞に至りました。
 松平さんは、研究教育院生としての研究テーマである「レジリエンス形成における生物学的・社会的要因の解明」に関連し、「視床の灰白質体積に対するFK506結合タンパク質の一塩基多型と母親の受容性の交互作用効果」の演題により、母親のポジティブな養育が子どもの脳発達に与える効果が、ストレス応答機能を制御する遺伝子の特徴によって異なるという研究知見を発表しました。
 松平さんは、受賞に関して「今回の発表セッションは神経科学の多様な分野の先生方にご高覧頂くものでしたが、全領域合同研究交流会やJoint Workshopでの学びの積み重ねが生きていると実感しております。」と話しています。