分野の壁、専攻・研究科の壁を越える

 私たちは「異分野を融合した新しい研究分野、卓越した知識と創造的な総合知の素養をもった、世界トップレベルの若手研究者養成」を支援する事業を推進しています。

 そのために各研究科の協力を得て、トップレベルの研究者達やディスティングイッシュト・プロフェッサーらの協力を得て「融合領域合同講義」をはじめ多くの「推奨指定科目や多数の指定授業科目」を開講し、専攻や研究科の壁を越えて修士課程の1年次生が自由に受講できるようなカリキュラムを編成しています。

 講義担当者には異分野の学生にもその講義が理解できるような工夫を求めました。そして、まずは講義を通して、みなさんが異分野に接触しやすいようにしました。

トップランナーによる推奨指定科目

 現在各研究科では大学院教育の高度化実現のために、カリキュラムの整備や改革の努力をしています。指定科目数は初年度45科目から始まりましたが、全研究科の協力により本年度は130科目を越えるまでになりました。また、ノーベル賞受賞者の田中耕一客員教授の発案とご協力を得て2006年に「融合領域研究合同講義」がスタートしました。この講義は総長はじめ、文系、理工医系のトップリーダーによる融合領域研究のいわば入門的講義です。これに加えて数学のリテラシー向上のために本学の数学の専門家による「離散数学」「確率モデル論」(文系にもわかる講義!)、理学研究科の協力を得て英語による「科学の最前線」が開講されています。(別冊「指定科目一覧」を参照して下さい。) もっとも、既成の学問を深くかつ体系的に修得することは卓越した知識を獲得する基礎ですから、新しい異分野の研究に挑戦しようとする人も既成の学問を軽視しないで取り組んで下さい。基礎を学び地に足をつけて、かつ異分野接触を積極的にはかり総合知の素養を高めて、創造的な活動に飛び込んで頂きたいと思います。指定授業科目と既存の授業科目の履修で優れた成績をあげ、かつ研究教育院生として支援を希望する学生には審査・選抜をして種々の優遇措置を講じます。それは、困難な努力と異分野挑戦へのリスクに対する見返りでもあります。

総合知の素養を高める

 もっとも、既成の学問を深くかつ体系的に修得することは卓越した知識を獲得する基礎ですから、新しい異分野の研究に挑戦しようとする人も既成の学問を軽視しないで取り組んで下さい。基礎を学び地に足をつけて、かつ異分野接触を積極的にはかり総合知の素養を高めて、創造的な活動に飛び込んで頂きたいと思います。指定授業科目と既存の授業科目の履修で優れた成績をあげ、かつ研究教育院生として支援を希望する学生には審査・選抜をして種々の優遇措置を講じます。それは、困難な努力と異分野挑戦へのリスクに対する見返りでもあります。