内田 健一さんが、第16回日本学術振興会賞受賞

元博士研究教育院生(平成24年3月修了)の内田 健一さん(現 物質・材料研究機構磁性・スピントロニクス材料研究拠点グループ
リーダー)が、第16回(令和元年度)日本学術振興会賞を受賞しました。

【授賞理由】
「スピンカロリトロニクスの基盤原理構築と熱エネルギー制御技術への展開」
(Development of Fundamental Physics of Spin Caloritronics and Its Application to Thermal Energy Engineering)

内田健一氏さんは、スピンと熱の融合研究領域「スピンカロリトロニクス分野」の学理構築と応用展開を精力的に進めています。
特に、動的サーモグラフィー法を用いたスピンカロリトロニクス現象における熱流の高感度イメージング技術の構築は高く評価され、スピン流を熱流に変換する「スピンペルチェ効果」や電流を熱流に変換する「異常エッチングスハウゼン効果」の可視化にも成功し、熱スピン物性の原理解明に大きく貢献しました。
さらに内田さんは、電流を曲げることで熱制御が可能な「異方性磁気ペルチェ効果」を世界で初めて観測し、スピントロニクスや熱電分野に大きなインパクトを与えています。
以上のように、内田さんの研究は、熱イメージング技術によって熱スピン物性物理学を飛躍的に進展させただけでなく、電子デバイスの新たな熱エネルギー制御の原理構築の観点からも先駆的なものであり、今後も当該分野を世界的にリードする研究者としての活躍が期待されています。

令和2年2月18日(火)に日本学士院において、日本学術振興会賞及び日本学士院学術奨励賞の授賞式が行われる予定です。

                             (日本学術振興会HP URL:https://www.jsps.go.jp/jsps-prize/kettei.html より