ブックタイトルクロスオーバーNo.42

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概要

クロスオーバーNo.42

07学際高等研究教育院/学際科学フロンティア研究所 東北大学クロスオーバー No.42融合研究の主なコラボレーション活動8 月6 日?に第4 回Joint Workshop が、学際科学フロンティア研究所(FRIS)及び学際高等研究教育院(DIARE)の主催により、片平さくらホールにおいて開催されました。DIAREの教育院生は、FRISの教員と連携し、ほぼ毎月「全領域合同研究交流会」を行っています。毎回40 ? 60 名の参加者があり、様々な分野の口頭発表・ポスター発表を題材に、参加者全員で活発な討論を行っています。そして夏には、FRIS/DIARE Joint Workshopとして「多くの研究者が一堂に会し、学内で現在行われている様々な学際研究を網羅的に知り、交流を広げること」を目的として大ポスター発表会を行っており、約150 名が参加します。その参加者はポスターを異分野研究者向けにわかりやすく工夫して作り、それらが分野別に分けずに配置されます。今回のポスターセッションでも、異分野の教員と院生が一緒になって熱く議論する姿が多く見られました。今回も前回同様、FRIS とDIARE のOB・OG に招待講演者として参加していただきました。FRIS OB の高橋佑磨氏(千葉大学大学院理学研究科助教)、DIARE OB の武石直樹氏(大阪大学大学院基礎光学研究科助教)、DIAREOG の無盡真弓氏(東北大学大学院理学研究科助教)、DIARE OB でFRIS 助教の阿部博弥氏に、それぞれ「集団の中の多様性とそのスケールアップ効果」、「生体の循環系におけるミクロからマイクロスケールの階層性をつなぐ数値解析」、「マグマ中の結晶の核形成と成長の高温その場観察実験」、「自己創発学際研究」というタイトルで最先端の話や異分野交流の大切さを含めた講演を行っていただき、参加者に非常に刺激を与えるものとなりました。懇親会では参加者全員を巻き込んだ形で、教育院生からDIARE OBの若手教員に向けて進路について質疑応答がありました。教員からは「先生を超えるには、学際的な視点を広げ、先生とは別のテーマをどんどんやるのがよいと思う」「研究を続けるために大学教員を目指すと思うが、それだけにこだわらなくてもよいと思う。起業するなど、いろいろな方法がある」といった回答があり、面白い情報交換の場となりました。全領域合同研究交流会は、開始3 年はFRIS 助教が企画運営を行っていましたが、2017 年度後期より企画運営を教育院生有志に任せることにしました。その効果があり、50 名規模で参加者が維持され、毎回活発な議論ができています。企画運営係の教育院生は会の質の維持・向上のために話し合ったり、自分たちで考えた改善案を試したりして、非常に頼もしく思います。今回のJoint Workshopでは、ポスターの作成係を教育院生に募ったところ、企画運営係の院生の一人が引き受けてくれました。彼女にとっては初めての経験だったということですが、素晴らしいデザインを作ってくれました。様々な分野の人々の興味を惹き、研究交流会に集めて議論の場を作り出すというのは、将来研究者になるにしても、その他の職に就くとしても、有益な経験になることは明らかです。これからも院生には積極的に企画運営に参加してほしいと思います。今後もこのワークショップは異分野交流のさらに良い場を目指して改良を重ねつつ続けていきます。ご関心を持たれた方はぜひお立ち寄りください。當真賢二(学際科学フロンティア研究所 准教授)第4回 FRIS/DIARE Joint Workshopが開催されました。招待講演 武石直樹氏招待講演 高橋佑磨氏招待講演 阿部博弥氏招待講演 無盡真弓氏ポスターセッション集合写真