ブックタイトルクロスオーバーNo.40

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概要

クロスオーバーNo.40

東北大学クロスオーバーApr. 2019No.40Tohoku UniversityDIARE東北大学学位プログラム推進機構学際高等研究教育院/学際科学フロンティア研究所Division for InterdisciplinaryAdvanced Research and Education/Frontier Research Institute forInterdisciplinary Sciences東北大学クロスオーバーCONTENTSNo.40■ 学際高等研究教育院長あいさつ ――――――――■ 平成30年度博士研究教育院生(D3)研究成果発表会・全体交流会 ―――――――――■ 研究教育院生の研究紹介 ―――――――――――p.01p.02p.03-06p.07p.08p.08p.08■ 融合領域のコラボレーション全領域合同研究交流会(平成30年度) ―――――――■ 平成30年度博士研究教育院修了生進路 ――――――■ 学際科学フロンティア研究所 新採用助教紹介 ―――■ Information ――――――――――――――――――戦後の混乱から抜け出した日本は、先輩方の活躍によって「勤勉で器用、信頼できる優れた技術」や「安全性」などがイメージできる国を築いてきました。研究の世界でも同様で、日本人研究者が示す成果の信頼性と質の高さに、世界中で注目されてきました。ノーベル賞を始め、世界的な大賞受賞者が急増していることは、とても嬉しいことですね。科学技術立国を目指して、教育・研究に力を注いできた成果だと思われます。ところが近年になり、データの偽装や改ざん、不適切な対応などが政治家・官公庁・大企業などで頻発するようになり、絶大だった日本の信頼が揺らぎ始めています。大学でも、特に今世紀になってから、大きな研究不正が目立つようになりました。これは、我が国にとっては由々しき問題です。いわゆる「構造改革」の推進で、目に見える成果や効率を官公庁や企業のみならず、大学にも求められてきた弊害と言えるかもしれません。無駄を省くことや競争することは、間違いなく重要です。しかし、評価を意識しすぎて、自分を良く見せる必要はありません。競争相手を意識することはそれなりに重要ですが、大切なのは自分の生き方です。近年の残念な出来事は、それぞれの立場での専門性に対する「誇り」の欠如ではないかと、私は考えています。研究者として、教員として、公務員として、企業人として、あるいは多くの分野の職人として、自分の仕事に対して誇りをもつことが、最も大切なことではないでしょうか。学際高等研究教育院では、幅広い視野を持った学際的な研究の推進と、次世代を担うアカデミア人材の育成を支援しています。あらゆる研究分野の大学院生が集える機会を提供している、全国でも数少ない教育組織です。本来、研究はとても楽しいもので、自分を表現できる数少ない場の一つです。学際的な研究を楽しんで、日本の信頼を取り戻しましょう。『となりの芝生は青い?』学際高等研究教育院長あいさつ学際高等研究教育院長 山谷 知行01