ブックタイトルクロスオーバーNo.37

ページ
1/8

このページは クロスオーバーNo.37 の電子ブックに掲載されている1ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

クロスオーバーNo.37

東北大学クロスオーバーJul. 2018 No.37Tohoku UniversityDIARE東北大学学位プログラム推進機構学際高等研究教育院/学際科学フロンティア研究所Division for InterdisciplinaryAdvanced Research and Education/Frontier Research Institute forInterdisciplinary Sciences東北大学クロスオーバーCONTENTSNo.37■ 学際高等研究教育院生の選抜を終えて ―――――■ 研究教育院生の選抜について ―――――――――平成30年度修士研究教育院生の選考結果 ――――平成30年度博士研究教育院生の選考結果――――平成30年度修士・博士研究養育院生の推薦 ―――及び審査状況p.01pp.02-03p.02p.02p.03pp.04-07p.08p.08■ 研究教育院生の研究内容紹介 ―――――――――――■ 伝達式の様子――――――――――――――――――■ Information ――――――――――――――――――本年度の修士および博士研究教育院生の選考を、5 月末に終えました。院長として、全ての領域基盤のヒアリング審査に参加して採点もしましたので、本年度の印象を書きます。昨年度も感じましたが、荒削りですが優れた発表が多かった修士、どちらかと言えば守りに徹した博士というのが、本年度の印象です。聞いていて面白かったのは、断然修士の審査会です。博士の方々は、修士論文審査を経験したからなのか、できるだけ弱みは見せず、いいところだけを強調し、夢物語を話す傾向が強く見受けられました。その印象が、タイトルの、地に足がついていない「ふわふわ」感です。昨年度の審査で優れた発表をされた修士研究教育院生だった方々も多くいただけに、残念でした。さて、今回の審査会は、自分のテーマとした研究が、なぜ重要で、世界的にどこまで進んでいて、どこに未解決あるいは問題があり、博士の場合は今後の3 年間でどこまでを明らかにしたいのかを話す場です。勿論、学術的に期待される成果や、3 年間の取り組みにどんな融合領域の研究が必要なのかも含まれます。しかし、発表時間10 分の大半を、学会発表のように、これまでの研究成果の説明にあてていた方々が、少なからずおりました。過去の成果を、わかりやすくまとめる力が不足しています。中には、今後の計画で、科学的な根拠も示すことなく夢だけを語っている方もおりました。研究は、基本的には地道な作業の積み重ねで、常に論理的な進め方が要求されます。三段論法は、不適切です。融合領域研究の進め方は、教育院生各自が定義して推進するものですが、それが不可欠であることの学術的根拠を示すことが前提になります。繰り返しますが、今回の審査は、今世紀後半とか22 世紀以降の夢を語る場所ではありません。今後、いろいろな機会に発表することが増えると思います。何のための発表か、聴衆は何を期待しているのか、良く考えて話す習慣が大切です。今から、心がけましょう。「ふわふわ」していました学際高等研究教育院生の選抜を終えて学際高等研究教育院長 山谷 知行01