ブックタイトルクロスオーバーNo.29

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概要

クロスオーバーNo.29

Tohoku UniversityCROSS OVER No.29融合研究のコラボレーション活動全領域合同研究交流会(平成27年度)2014年度から始まった全領域合同研究交流会(以下、交流会)も2期目に突入しました(http://www.fris.tohoku.ac.jp/fris/activity/zenryoiki.htmlも参照)。2014年度は、2014年10月から2015年2月にかけ、計8回のセミナーが開催され、8名の学際科学フロンティア研究所教員(以下、学際研教員)の口頭発表と、国際高等研究教育院の大学院生(以下、教育院生)の全員の口頭発表(各回2名ずつ計16名)・ポスター発表(その他全員)が行われました。その様子はクロスオーバー第24・25号に報告されています。以下では、その後の交流会について報告していきたいと思います。2014年度の交流会が好評だったことを受け、2015年3月頃に世話人で集まり、2015年度の交流会の進め方について相談しました。そこで、2015年度の交流会は以下の方針で進めていくことで決まりました。?2015年度前期の交流会では学際研教員が各回2名ずつ発表する。?2015年度後期の交流会は「学際研教員1名+教育院生2名の口頭発表」のスタイルで実施する。新たな試みとして、ポスター発表者(学際研教員約2名+教育院生約10名)による「ポスター紹介1分プレゼン」を導入する。?教育院生の新メンバー追加時期と合わせるため、「2015年度後期+2016年度前期」をセットとして年間計画を立てる。この期間中に教育院生は必ず1回以上の発表を行う(口頭またはポスター)。?と?については、教育院生の新メンバー追加の時期が年度途中という事と関連します。2014年度の交流会で既に教育院生は全員発表済みであったため、2015年度の前期は?のように学際研教員のみが発表し、教育院生の新メンバーが確定後、従来の?の進め方に戻しました。また、?については、2014年度は教育院生全員に半年間の交流会で発表してもらったため、交流会の頻度が過度に多くなってしまったという反省を受けての改善です。2015年度前期は、4月から7月にかけて毎月、計4回の交流会が実施されました。第3回交流会では、2014年度の交流会から活発に議論に参加して頂いていたMartinRobert准教授(高度教養教育・学生支援機構)に、外部ポスターセッションの様子講演者として講演を依頼しました。講演内容も、考古学や心身医学、生物学に地球科学から素粒子物理学と、まさに学際の名にふさわしく多岐にわたっており、活発な議論が交わされました。2015年度後期の交流会の第1回は、「北海道大学・東北大学・名古屋大学連携型博士研究人材総合育成システムシンポジウム2015」との共催という特別バージョンで、学際研助教の高橋佑磨さんに加え、関朋宏さん(北海道大学工学研究院・助教)、佐野栄俊さん(名古屋大学高等研究院・特任助教)による口頭発表が行われ、他大学からの聴講者も含め活発な議論が展開されました。その後も、2015年10月から2016年2月にかけて計8回の交流会が開催され、講演内容も社会学・デバイス開発・生命科学・化学とバラエティに富んだ内容でした。また、2月には学際研教員有志で集まり、2015年度の交流会に関する反省会を行いました。その場では交流会後に参加者対象に行ったアンケート調査の結果も共有されたのですが、「参加してよかったか?」という質問に対して5段階評価で4以上の回答が96%、「今後の研究に役立ちそうか?」という質問に対して5段階評価で4以上の回答が72%などと、概ね高い評価と満足度が得られていることが確認できました。一方で、「あまりにも自分の研究内容とかけ離れた講演内容だと、自分の研究に役立つ事は期待できず、内容を理解できない事さえあるので、参加のモチベーションが鈍る」という意見も出されました。これに対しては、「そのように研究に直結するセミナーは必要に応じて別途企画する事とし、この交流会はもっと広く異分野の内容や手法を知ることを目的としている。ただし専門外の人にも更に興味を持ってもらうため、告知の際に簡単な内容紹介(50文字程度)やキーワードを配信するなどの工夫をする」という形でコンセンサスが得られました。前述の?の通り、2016年度前期も既に計画が立てられており、4月から7月にかけて計4回、宇宙物理学や医学に関する発表が予定されています。ここで議論された反省点とその改善法もうまく取り込みつつ、2016年度も交流会を運営していきたいと思っていますので、皆さんもぜひとも積極的に参加・議論してください。異分野交流を一緒に楽しみましょう!学際科学フロンティア研究所助教津村耕司、藤村維子、當真賢二、田崎創平06