ブックタイトルCo44

ページ
11/12

このページは Co44 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

Co44

学際高等研究教育院/学際科学フロンティア研究所東北大学クロスオーバーNo.4411交流会運営について本会は例年8,9 回行われ、昨年度は前期に3 回、後期に5 回の交流会が開催されました。各会はポスター発表と口頭発表の2 セッションを併せて約2 時間の形式で行われました。発表件数はポスター発表が12 件程度、口頭発表が3 件です。発表者は教育院生が中心ではありますが、1,2 件は学際科学フロンティア研究所の若手研究者に発表いただくことで、学際研究の最前線に教育院生が触れる機会を設けています。ポスター発表一昨年度から昨年度前期にかけては前後半30 分ずつのコアタイムを設けて発表する形式を採用していました。しかしながら参加者の増加に伴い、発表あたりの聴講者が多く深い議論を行うことができないという意見が挙がりました。そこで、昨年度後期からは前後半に分けず50 分間のコアタイムと10 分間の議論の時間を設けることとしました。発表時間は変わらず、多くの発表を聴講できるようになったため、参加者からは好評いただいています。口頭発表一昨年度と引き続き、各発表あたり質疑含め20 分間の発表時間を設けました。発表者はD2 を中心に選出しました。また発表をより良くするため、當真先生をはじめとして学際科学フロンティア研究所の教員の皆様のご協力のもと、発表者が事前に発表資料に関するコメントを得られるようにしています。ご協力いただいた教員の皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。質疑応答本会では、口頭発表時の意見交換の時間が不十分であること、聴講者間の交流が不十分であることが課題として挙げられていました。そこで昨年度から導入したのが slidoと呼ばれる勉強会や会議における質疑応答に特化したクラウドサービスです。 slido の導入によって、これまでコメントペーパーに記入していただいていた発表への意見をブラウザ上でリアルタイムに確認できるようになりました。さらに、発表時に提出いただく「発表者が求めるアドバイス」を聴講者から効率的に収集できるようになりました。また、口頭発表で集められた質問は後日発表者の方に回答書を作成していただき、教育院生に配布しています。学際交流について昨年度の交流会は一昨年度と同様、多くの参加者に恵まれました。ポスターセッションでは、発表時間後にも議論を続けている様子が多く見られ、口頭発表でも質問が絶えず、活発な議論が行われていました。議論の内容に関して印象に残っている点を挙げるとすると、多分野に通底する課題やアプローチがあるということです。一見大きく異なる研究においても多くの共通部分が存在する、その実感を通して俯瞰的な視座を有することができれば、学際研究を進めていく上で大きな武器になるのではないでしょうか。また、昨年度の交流会で活発な議論が多く行われたのは皆様の素晴らしい発表があってこそのものであると思います。昨年度すべての口頭発表を拝聴させていただきましたが、どの分野の研究発表も非常に楽しませていただきました。研究内容はもちろん発表方法に関しても非常に勉強になりました。質の高い発表を多く経験することができることも本交流会の魅力だと思います。本年度以降の交流会に向けてさて、本年度は教育院生の定員が削減されることもあいまって、活発な議論を続けるためには多くの工夫が必要であると考えられます。後期の運営に携わった身として意見を述べるとすれば、発表者のみならず聴講者を含めたすべての参加者が“楽しい”と思える交流会づくりが重要であると思います。 議論のために発表時間を延長することは容易ではありますが、参加のハードルが上がってしまいます。限られた時間の中で濃密な議論と交流をいかに実現するか。今後の交流会運営に期待しています。最後になりますが、全領域合同研究交流会のさらなる発展をお祈りするとともに、昨年度交流会の運営にご協力いただいた皆様に御礼申し上げます。融合研究の主なコラボレーション活動令和元年度 全領域合同研究交流会学際高等研究教育院 博士研究教育院生令和元年度後期 交流会運営委員情報・システム領域 工学研究科 鈴木 朱羅全領域合同研究交流会(以下、交流会)は、本組織で最も盛んに学際交流が行われる場です。学際高等研究教育院生と学際科学フロンティア研究所教員がその専門を問わず一堂に会し、研究紹介や議論を行っています。平成26年度に始まり、昨年度で6 年目の開催を終えました。平成29 年度より、研究教育院生の積極的な参加による交流会の活性化を図るため、教員ではなく研究教育院生が主体となった運営体制へと移行しています。この紙面では、令和元年度の交流会の運営体制と雰囲気、その今後について、私見を交えご報告させていただきます。