大学院共通科目受講のススメ

研究科の壁を越えて、誰でも自由に受講できます!
研究教育院生として申請しなくても受講できます!

 本講義はノーベル賞受賞者の田中耕一客員教授の示唆により、田中先生を筆頭に里見 総長、ディスティングイッシュトプロフェッサーの先生方によって連続講義として展開される講義です。
 学際的・異分野融合的研究領域の進展にともないこの分野の優れた若手研究者を養成するために、学際的・異分野融合的研究の国際的トップリーダー達に、問題意識、ブレークスルー、先端的研究事例、研究経緯、体験等を語ってもらい、学際的、横串的な視野の重要性を理解してもらうことをねらいとしています。

 本学の全ての大学院修了者がきらりと光る高い数学的素養を身につけ、それを一つのブランドにまで向上させ、学風にまで高めることができれば素晴らしいことでしょう。
 そのために応用数理科学部門のような横断科学的な共通基盤科目を軸に諸科学との出会いの場をつくり、総合大学として多岐にわたる学問の融合を積極的に展開していくことがねらいです。本機構が展開する大学院カリキュラムの高度化・改革及び融合領域研究の推進へ向け、本学の「応用数学連携フォーラム」との強力な連携によりながらこの数学の分野の共通科目が実現しました。

「離散数学」原田 昌晃 教授

(1学期・火・2校時・2単位・情報科学研究科で開講)

 現代数学は集合論の言葉で書かれていると言われています。一見このことは、数学を志す人以外には無関係のように思えます。数学を集合論の言葉で書くようになったのは、論理的厳密さを徹底することが理由でした。当初、数学のためだけに考えだされたかに思われるこのような論理的厳密さは、やがてコンピュータプログラムを作成する者にとっても基礎知識として必要になり、技術的文書を読むためにも、論理的に厳密な理解が不可欠になっています。離散数学は、このような論理的な理解の修練を積むための最適な題材です。この講義では、語学における文法の役割を果たす離散数学における命題を多く学びます。頭で納得し口で説明できても、それを正確に書くためには正しい文法の知識とそれを使いこなすまでの訓練が必要であり、その機会を提供することがこの講義の目的です。

「確率モデル論」尾畑 伸明 教授

(2学期・木・1校時・2単位・情報科学研究科で開講)

 ギャンブルの研究から誕生した確率論は、19世紀になるとラプラスやガウスらによって解析学(微分積分学)との融合が進み、統計学における解析的手法の導入につながりました。20世紀なるとコルモゴロフらによって現代数学としての基礎が与えられ、時間とともに変動する偶然現象の理論(確率過程論)が大きく発展しました。今日では、制御できない偶然性や不正確さを含む現象の数理解析のいて確率モデルは必要不可欠な道具となり、理工系科学・生命系科学をはじめ人文社会系科学に至るまで、ランダム現象の数理解析はますます重要になっています。本講義では、そのために必要不可欠となる確率論の基礎概念からはじめ、確率モデルの構成と解析手法を学びます。特に、ランダム現象の時間発展を記述する確率過程として、ランダムウォーク・マルコフ連鎖・マルコフ過程の典型例をとりあげて、その性質と幅広い応用を概観します。

Content of the course:

This is a course introducing recent topics in various areas of science. Lectures are given by 10 faculty members from all the departments (Mathematics, Physics, Astronomy, Geophysics, Chemistry, and Earth Sciences) in Graduate School of Science. Each faculty member discusses up-to-date topics in his specialty. The lectures are prepared for non-experts and thus this course is an outstanding opportunity to obtain familiarity with areas other than the students' specialties.
The class meets every Wednesday, 4:20-5:50 pm and each faculty member lectures in the week.

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