新時代の研究教育院へ

 

 


 

 

 


 学際高等研究教育院長
   日笠 健一

山谷先生から引き継いで本年度院長を務めることになりました。どうぞよろしくお願いします。
 本院の発足は2007年,国際高等研究教育院の名称で,当時終了を迎えていた21世紀COEプログラムを継承するものとして始まりました。21世紀COEプログラムは,東北大学全体で10件以上が採択されており,多くは専攻・研究科をまたがるものでした。これを引き継いだ全学プログラムとしての本院は,学際性を重要視した位置づけの大学院教育プログラムとなっているわけです。すでに10年以上が経過し,6つの領域基盤で300人以上の院生を受け入れてきました。大学の置かれた環境も当初とは大きく変化し,財政的には厳しさが増しています。一方学内ではリーディングプログラムや産学共創大学院プログラム,東北大学独自の国際共同大学院など,新しい教育プログラムが次々と開始されています。これらは学位プログラム推進機構のもとに設置されていますが,本院も機構の一部門を構成しております。このような状況のもとで,学際高等研究教育院のあるべき姿,よりよい在り方を追求していく必要が増しています。
 私は理学研究科で素粒子物理学を専門としております。研究科では2011年度より副研究科長を務めましたが,その直前に東日本大震災が勃発し,授業が連休明けからとなる非日常な状態でのスタートでした。今回奇しくもコロナウィルスにより再び授業開始が遅れることとなり,例年通りにいかないことが多くなりますが,よろしくご協力お願いいたします。